せっちゃんは、ゼロサムゲームとか聞いたことありますか?
そんなゲーム聞いたことないですー。新作ですか?
「ゼロサムゲーム」とは
投資や投機(ギャンブル)の世界は、「プラスサムゲーム」「ゼロサムゲーム」「マイナスサムゲーム」というふうに表現されることがあります。
サム(sum)とは、「合計」を意味します。
「ゼロサム(zero sum)」とは、参加した人の合計利益がプラスマイナスゼロになるときのことを言います。
代表的な「ゼロサムゲーム」は、麻雀です。
全員で掛け金を出しあって、勝利した1人の人が掛け金をすべて手に入れて、他の参加者は掛け金を失います。
全員の利益を合計すると、プラスマイナスゼロになります。
・「ゼロサムゲーム」は、合計利益がプラスマイナスゼロになる
「マイナスサムゲーム」とは
代表的な「マイナスサムゲーム」は、競馬です。
一見、ゼロサムゲームのように見えますが、運営者に利益の約20%を持っていかれてしまっているので、参加者の間で分配される利益は元々100%のうち80%です。
参加者全体の合計利益がマイナスになってしまっているので、「マイナスサムゲーム」です。
・「マイナスサムゲーム」は、合計利益がマイナスになる
ちなみに、「宝くじ」もマイナスサムゲームです。
なぜ宝くじがマイナスサム?と思われる方もいるかもしれません。
実は宝くじは集まったお金の約36%が発売元の自治体の収益金になります。
次いで15%が印刷経費や銀行等の手数料になり、宝くじ購入者に戻ってくる金額は「約50%」です。
つまり、「宝くじを買う」=「15%の手数料を払って、36%の税金を納めている」のと同じだということになります。
「でも1等が当選すれば、話は別だよね?」と思われるかと思います。
確かに1等が当選すれば良いですが、1等に当選する確率は「2000万分の1」です。
落雷に当たる確率が「1000万分の1」と言われているので、宝くじの1等に当選するのは落雷に当たるより難しいということになります。
「プラスサムゲーム」とは
そして代表的な「プラスサムゲーム」は、投資です。
企業が儲かることによって、投資をした自分も他の参加者も全員が分配金(配当)をもらえて、国も税金が入る、従業員の給料も上がる。
合計利益がプラスになっているので、投資は「プラスサムゲーム」です。
「ゼロサムゲーム」と「マイナスサムゲーム」は、入る金額と出る金額が一緒なので利益がありません。
利益が分配されるのは「プラスサムゲーム」だけです。
・「プラスサムゲーム」は、合計利益がプラスになって分配される
なぜ「投資=ギャンブル」だと言われるのか?
ではなぜ、「投資なんてギャンブルでしょう」と言われるのでしょうか?
本来、投資は企業の成長を願って、企業が成長するのを待つ中長期投資です。
しかし、中にはFXやデイトレードのように1日や数日の間に株価の上下する差益を狙って投資をする人たちがいます。
その人たちが参加しているのは「ゼロサムゲーム」です。
株価が買ったときよりも値上がりして儲ける人もいれば、株価が買ったときよりも値下がりして損をする人もいます。
FXやデイトレードなどの短期投資は「自分の利益≒相手の損失」なのです。
本来は中長期的に企業に投資をして「プラスサム」になるはずなのに、中には短期売買を繰り返す投資スタイル「ゼロサム」のギャンブルに近い投資をしている人たちがいるために、「投資=ギャンブル」と勘違いされがちです。
特に年配の方が投資を怖がる理由は、「戦前の先物取引」のイメージが強いからです。
戦前は先物取引しかありませんでした。
先物取引は、自分の持っているお金よりも何倍ものお金を取引することができて、大儲けする人がいる一方で全財産を失ってしまう人もいました。
その印象が強いようです。
当時の先物取引はギャンブルとの違いがはっきりしていませんでした。
企業の成長を願って、中長期的に投資をすることによって「プラスサムゲーム」に参加することができます。
・本来は中長期投資「プラスサムゲーム」をするところを、中には短期売買を繰り返す「ゼロサムゲーム」をする人たちがいるから「投資はギャンブル」だと勘違いされる
「消費」は、使うとお金は減ってしまいます。
その点、「投資」はお金を国や会社などに預けることです。
信頼できる会社に預けておけばお金は増えるし、信頼できない会社だとお金は減ります。
安心してお金を預けられる良い会社を選んで投資できるかどうかがカギになります。
・投資は「お金を預ける」こと。安心してお金を預けられる良い投資先を選べるかどうかがカギ
消費やギャンブルとは性質が違う
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