社会人になって会社に入社したときに保険の案内をもらって、例題が自分と近い条件の保険に入ってます。でも、正直この内容で大丈夫なのか不安です・・
保険は、万が一の備えであって、将来に不安を感じて加入する人は多いと思います。でも、内容が本当に自分に合っているかは、きちんと確認しないといけません。
日本人の約80%は生命保険に加入していると言われています。
保険は金融商品なので、「買う」という言い方が正しいですが「加入する」という言い方をするほうが多いです。
保険は助け合いの仕組みもあるので、「大勢の仲間に入る」イメージがあるからかもしれません。
ですが、保険は「契約者が保険料を支払い、被保険者に何かが起これば保険会社が契約者に保険金を渡す」という約束の「商品」です。
保険は、将来何か困るような事態になった場合に備えるための商品です。
いろいろな種類の商品があって、多くの方は内容をよく理解しないまま契約している場合があります。
低確率で起こって、大損失になってしまう事例
まずは、そもそも保険の考え方から見てみましょう。
40歳の男性が死亡する確率は0.1%(1,000人に1人)です。
これは低確率であると言えます。男性の年収が500万円だった場合、生きていれば65歳までに1.25億円稼げたはずでした。
死亡により、この稼ぎがすべて失われてしまいます。残された家族にとって大きな経済的損失です。
この事例は、低確率ながら大損失ということになります。
そのため、残された家族のために生命保険に入るのは良いことです。
・子供(自活できない家族)がいる場合、生命保険に加入するのはアリ
低確率で起こっても、大損失にはならない事例
「ガンになったらどうしよう」という不安は多かれ少なかれ誰にでもあると思います。
30歳の男性が、40歳になるまでにガンに罹る確率は0.6%です。
これも上の例と同様、低確率であると言えます。
しかし、ガンに罹った場合の治療費は6割の人が100万円以内で済んでいます。
100万円以上の貯金があれば、生活が立ち行かなくなるほどの大損失にはなりません。
低確率ではあるけれども、大損失ではない事例です。ある程度の貯金がある人にとっては、ガン保険は不要だということです。
・ある程度貯金がある人は、ガン保険は不要
本当に必要な民間保険
本当に必要な民間保険は、以下の3種類です。
死亡保険に至っては、子供がいなければ加入する必要はありません。
配偶者には社会保険から遺族年金が支給されます。それに、子供と違って配偶者は自ら仕事を探して稼ぐことも可能だからです。
ちなみに住宅ローンの契約時に団体信用生命保険(通称:団信)に加入していると思います。万が一名義人が死亡してしまった場合は、ローンの支払いはなくなります。
それ以外だと、よく医療保険に加入されている方もいます。
しかし、医療費はいくら高額になったとしても「高額療養費制度」を利用すれば自己負担は最高でも数十万円です。
将来に備えるために年間10万円の医療保険料を払い続けて、20年間(総額200万円)払い込んだ結果、病気やケガで保険金150万円が戻ってくる・・ということでは、あまりにも悲しい払い込みになります。
そうであれば、200万円を貯金するなり運用するなりしたほうが、よっぽど将来の備えになります。
保険は奥が深い内容で、理解には時間がかかります。
「確率」と「損失」の兼ね合いを考慮した上で、自分に必要最低限の民間保険に加入するようにしましょう。
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