以前、「妻のトリセツ」という書籍をご紹介させて頂きました。
今回新たに同作者の「不機嫌のトリセツ」という本を読んで、感銘を受けたので一部ご紹介させて頂ければと思います!
日本語脳、英語脳
ヒトの脳は、右半球と左半球に分かれており、信号音や機械音は右脳(左耳)で聴き、ことばは左脳(右耳)で聴く。
この、「左脳で聴く音、右脳で聴く音」の境界線が、日本語の使い手と、英語の使い手では違うのである。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
私は14年間アメリカに住んでいました。
大学入学のときに日本へ戻ってきたので、もう戻ってきてから20年ほど経過しています。
日本へ戻ってきた当初は考え方や言動などがアメリカ人寄りであると、自分でも自覚していました。
でも、そんな状況も日本で就職して、結婚して子供も生まれてからは、かなり日本人寄りになったと思っていました。
思っていたのですが・・この書籍を読んでびっくりしました。
日本語人は、自然界の音をことばと同じく左脳で聴く。
虫の声や、笹の葉が風にそよぐ音、枯れ葉がアスファルトの上を転がる音、小川のせせらぎなどを、ことばと同じ領域で処理して、語感を味わって躍動感を覚える。枯れ葉を「カサコソ」、せせらぎを「さらさら」のように、易々とことばに変換できるあたりが、ことばと同じ領域で聴いている証拠である。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
この時点での私は「うんうん、確かに枯れ葉はカサカサとか言うよね~」と思っていました。
ところが・・・
一方、英語人は自然界の音を機械や信号と同じく、右脳で聴く。
ということは、ただの音にすぎないってことだ。
美しい音として受け止めることはあっても、「ことば」のように扱われることはない。その昔、日本人映画監督の映画をアメリカで放映するとき、セミの鳴き声がうるさいので決してほしいという要請があったという。
夕暮れの風景に、ヒグラシのカナカナ・・という音がかぶる。日本人なら、その音がこのシーンに不可欠なのが痛いほどわかるのだが、アメリカ人にはただうるさいだけだったようだ。
そんな耳で山や森に入ったら、いったいどんな感じなのだろうか。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
ここまで読んでハッとしました( ; ロ)゚ ゚
私は、英語だけでなく日本語とも触れる中で、『枯れ葉の「カサコソ」』という言葉自体に意味があると思って理解しているつもりでした。
でも確かに、私には実際は「カサコソ」とは聞こえていないし、山や森に入っても全体が一体となった音としか聞こえないのです。
自分では「日本人っぽく」なったつもりでいたけど、細かい部分では違うのだな・・と思い知らされました( ・´ω`・ )
手首を使う人、肘を使う人
もう1つ興味深い話が載っていたので、ご紹介させてください。
知人が、息子の発話障害で悩んでいた。
7歳の息子に吃音があるので、クラスメートにからかわれてしまうのだという。
発音トレーニングを受けたほうがいいでしょうか、脳に何かあるのでしょうか、と子煩悩なパパは本当に心配そうだった。どんなふうに?と聞いたら、「語頭のアとオがアアア、とか オオオ、とかになります」と言う。「イやエやウは聞いたことがない」
私は、思うところあって、こんな質問をしてみた。
「坊やは、縄跳び、できないでしょう?」その知人は、電気ショックを受けたかのように椅子の上で飛び跳ねた。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
「なんでわかるんですか!? そうなんです。それも悩みなんです」
発話障害と縄跳び??
どう繋がるのだろうと不思議でした。
しかし続きを読んで納得しました。
アとオがうまくいかないということは、口腔を縦に伸びやかに開けられないということだ。
これは言語障害じゃないし、脳の異常でもない。
身体を伸びやかに上下に使えない何かがあるのだと、私は推測した。スポーツ整体の施術所へ連れて行き、体幹トレーニングをしてもらった。
そこで判明したのは、縄跳びが飛べないのは、体幹コントロールのタイプが違ったからだったのだ。パパのほうは、肘を体側につけて手首を使って跳ぶタイプ。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
息子さんのほうは、肘を使って跳ぶタイプ。
当然、肘が動く。パパはそれが気になって、「肘をちゃんと身体につけなさい」と注意し続け、飛べなくなってしまったのだ。
身体の動かし方が2種類あるとは知りませんでした・・!
動かし方を間違えると、大変なことになるのですね( ・´ω`・ )
施術所の先生の指導で肘が使えるようになったら、彼は縄跳びが飛べるようになった。
そのときから、彼は二度とことばがつっかえなくなった。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
縄跳びが出来ないもしくは苦手な場合は、身体の動かし方が自分のタイプに合っていない可能性もあるかもしれません。
肘を体側につけて手首を使って跳ぶ方法と、肘を使って跳ぶ方法、2つの方法を試してみることをおすすめします( ´ ▽ ` )ノ
逆上がりができないときは、家族総出でやってみよう
子供の中には逆上がりが苦手な子もいますよね。
我が家の長男も逆上がりが出来ない子です。
この逆上がりも、四肢の動かし方によって取り組み方が違うことを学びました。
子どもを指導するときは、肘でバランスを取るタイプなのか、手首を使うタイプなのかを見極めなければならない。
それによって、自転車の乗り方も、逆上がりの仕方も違う。逆上がりをするとき、手首タイプは肘を屈曲して、みぞおちを鉄棒に近づけるが
肘タイプは、肘を伸ばして鉄棒が離れないと成功しない。自分の子が運動音痴だと思ったら、一度見直してみてほしい。
自分と子の肘や手首の使い方の違いを。
そして、子どもと同じタイプの大人に預けることだ。タイプがわからなかったら、父、母、叔父、叔母、祖父、祖母、家族総出でやってみればいい。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
誰かがきっとその子の「正解」を持っている。
パパも私も逆上がりするときは肘を屈曲してみぞおちを鉄棒に近づける「手首タイプ」でした。
もしかしたら長男は「肘タイプ」なのかもしれない?と思っていた矢先、こんな内容を発見しました。
薬指や人差し指を中指から離すように外旋させて動き出すタイプは、肘をバランサーとして使う。
肘を身体から離して、身体のバランスを取るのだ。ペットボトルの飲み物をごくごく飲むとき、肘が上がって、脇が空くのならこのタイプ。
一方、薬指や人差し指を中指側に内旋させて動き出すタイプは、肘はなるだけ身体から離さず、手首をバランサーとして使いたがる。
黒川伊保子著 「不機嫌のトリセツ」
縄跳びは体側に肘をつけたまま飛ぶし、ペットボトルの水を飲むときも、脇は空けずに手首を使ってペットボトルをあおる。
長男がペットボトルで飲み物を飲むとき、自分とは違って肘を上げているのが印象的でした。
長男は「肘タイプ」なんだ!と分かったことで、逆上がりも肘を身体から離して、身体のバランスを取るよう本人に伝えました。
あとは本人のやる気次第ですね(笑)
ちなみに、パパ、ママ、次男は「手首タイプ」です。
長男の動作が大きく見えるのも、肘を使っているからだったのですね!
人間の身体は面白いですね~(*ノ∀`*)
もし皆さんの周りにも「肘タイプ」の方がいたら、どうしたら上手くいくかを伝えてあげてください!
今回紹介した本はこちら
\なくなる前に/
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