保険の内容が複雑すぎて、ぜんぜん理解できないんですー。いろいろな特約とか薦められるけど、どれが必要でどれが必要ないのか、教えてくださいー!
保険の世界は、奥が深いですよね。まずは国民皆保険の仕組み、高額療養費制度、先進医療について詳しく見ていきましょう。
「国民皆保険」の仕組み
日本は国民全員が保険に入れる「国民皆保険」制度です。
健康保険証を持っていれば、医療機関は全国どこでも自由に選ぶことができます。
これは世界で見ても珍しい、素晴らしい制度です。
職業や所得が理由で治療を断られることがないし、治療費が変わることもありません。
毎月給料から天引きされている健康保険料ですが、国民全員の窓口負担を3割弱にできるのはみんなで健康保険料を少しずつ納めているからです。
病院に通うことが少ないとちょっと損した気分になることもあるかもしれませんが、やむを得ないことです。
健康保険料は、会社員の場合は約10%、これにプラスで40歳からの介護保険料が約1.8%で、給料から天引きされます。
ただし、このパーセンテージを労使折半(会社と従業員で半分ずつ負担)するので、皆さんが負担するのは健康保険料約5%、介護保険料約0.9%ということになります。
さらに、会社員の場合は条件を満たせば扶養家族の保険料を支払う必要がありません。
一方、国民健康保険に加入している自営業者などは、健康保険料を全額自分で支払います。
国民健康保険には扶養の概念がないので、世帯の人数分の健康保険料を全額支払うことになります。
・国民皆保険制度は、世界でも珍しい素晴らしい制度!
・健康保険料は、会社員は労使折半かつ扶養家族の保険料は条件を満たせば支払う必要なし・自営業者は全額自己負担
「高額療養費制度」の実態
病気やケガで治療費を払った場合、窓口で負担する金額は原則3割です。
そして、自己負担額には上限があります。それが「高額療養費制度」です。
「高額療養費制度」とは、同じ月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になってしまった場合、自己負担限度額を超えた分はあとで払い戻されます。
もし、病院での窓口負担が大きな金額になることが事前に分かっている場合は、あらかじめ「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、最初から窓口で支払う額が自己負担限度額(上の例では8.7万円)になります。
この制度をきちんと理解していないがために、民間保険に入る必要性を感じる方が多いようです。
高額療養費制度を利用すれば、たとえ1ヶ月で300万円の医療費がかかっても、年齢や年収にもよりますが自己負担額は約10万円です。
ある程度貯金がある方なら、民間の医療費保険が必要ない理由がお分かり頂けると思います。
・「高額療養費制度」をきちんと理解しよう!
「先進医療」の真実
ちなみに、「先進医療」の意味を、皆さんちゃんと理解していますか?
「先進医療」とは、最先端の医療技術のことではありません。私も最初は誤解していました( ・´ω`・ )
最新のiPhoneみたいに発売したばかりだから高額=先進医療は最先端だから高額 と思っていました。
・「先進医療」、ちゃんと意味がわかっていますか?
「保険に入ってたから助かった」の意味
たまに、「保険に入ってたから腫瘍の手術をしたときに保険金がおりた」や「帝王切開だったから保険金がおりた」など、保険金がおりて助かったケースを耳にすることがあると思います。
もちろん確率の問題なので、中には掛けた保険金を手にする人もいます。
しかし、それは「保険」という名のゲームに勝ったことを意味しています。
もしそのゲームが「ババ抜き」だったらと考えてみましょう。ババ抜きに勝つ人もいれば、負ける人もいます。
ババ抜きに勝利した人に「ババ抜きをやったほうが良いかな?」と聞いたら、「絶対やったほうが良いよ!」と言われるでしょう。
でも、よく考えてみてください。
勝つかどうか分からない「保険」というゲームに賭けるよりも、普段から健康に気を使って生活することのほうが重要ではないでしょうか?
バランスのとれた食生活、運動、ストレスを減らす、などのほうが保険に入るよりも遥かに重要です。
保険にはさまざまな商品があって、パンフレットを見たり保険員さんの説明を聞くと、どれも良い商品に見えてきます。
保険について考える機会がきたとき、ぜひこの話を思い出して頂きたいです(#^^#)
・「保険」というゲームに賭けるのはやめよう
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