投資を始めてから、価格が上がったものもあれば下がったものもあるんです。このまま何もせずに放置していて大丈夫なんでしょうか?
あまりにも当初のバランスから崩れてきてしまう場合は、リバランスが必要かもしれません。詳しく見ていきましょう!
「リバランス」とは
投資を始めてしばらく経過すると、それぞれの資産に価格の上下変動が出てきます。
例えば、こんな場合です。
例)株式50万円(50%)、債券50万円(50%)ずつのバランスで投資していて、株式が100万円に値上がりした場合
株式が100万円よりさらに値上がりした時に「損をした」と感じてしまうかもしれません。でも、ずっと値上がりを続ける資産はありません。
値上がりするときもあれば、値下がりするときもやってきます。
タイミングをはかっている間に、株価が値下がりして結局損をしてしまう可能性があります。
利益や損失だけに注目していると、「リスクを小さくしつつお金を増やす」という本来の目的を見失い、誤った判断をしてしまいます。
資産全体に占める株式の割合が本来の50%より増えているということは、「リスクが高まっている」ということです。
資産を買ったままにしておくと、いつの間にか当初よりもリスクが高くなってしまう場合があります。
その対策として、「リバランス(Re-balance)」という方法があります。直訳すると、「バランスを戻す」という意味です。
図にあるように株式を25万円売却して、その25万円分で債券を25万円分買います。そうすると株式75万円(50%)、債券75万円(50%)ずつの元のバランスに戻ります。
年に1回くらいは資産のバランスを確認して、もし大幅にバランスが崩れてしまった場合はリバランスをしましょう。
・「アセット・アロケーション」 投資対象を株や債券、投資信託など複数の資産にバランスよく分配することでリスクを回避しつつ、より効率の良いリターンを得ようとすること
損をしたときの対処方法3つ
株で損をしてしまったときにとれる対処法は3つあります。
- 「ホールド」
損が出ても、そのあと株が上がることを期待して売らずに持ち続けること。
「今は下がっているけれど、いつかは戻るだろう!」と思っている場合にとるべき行動。
景気は常に上下するものなので、長い目で見れば今は下がっている株もいずれは価格が戻る可能性が高い。そのため、持ち続ければその間に配当金や優待ももらえるかもしれない。 - 「ナンピン」
株価が下がっているときに、さらに同じ銘柄の株を買い足すこと。
これにより株の平均取得額が下がるので、そのあと株価が戻ってくれば損を小さくすることができる。
「今は下がっているけど、いつかは戻るだろうから買い足そう!」と思っている場合にとるべき行動。
- ロスカット
損が拡大するのを食い止めるために、含み損が出ている銘柄を早めに売ること。
「損切り」とも呼ばれる。「損が出ているのは分かっているけど、これ以上持っていてもさらに株価が下がるかもしれないから、そうなる前に売却して損を最小限にしよう」と思っている場合にとるべき行動。
どの方法を選択するかは、自分の投資スタイルや投資額、他に購入したいと思っている株があるかどうかなど、さまざまな要素によってその都度違います。
また、損をしていてもそれは長いスパンで見れば一時的な場合も多々あるので、市場をよく観察してどうするかを決める必要があります。
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