ヘアアイロンはドライヤーと違って、直接髪に熱を伝えてクセをつけるため、スタイリングが長持ちするという特徴があります。
ヘアアイロンには、ストレートヘアアイロンとカールヘアアイロン(コテ)、ブラシヘアアイロンの3種類があります。
ストレートヘアアイロン、ブラシヘアアイロンについては、それぞれのページをご覧ください!
カールヘアアイロン(コテ)
熱したバレル(筒状になった金属)に髪を巻き付けながら、カールヘアを作ります。バレルの太さによってカールの付き方が変わります。ゆるふわも、しっかりカールも1本で完成します。
・19mm
しっかりカールをつけたい方向けです。クセをつけにくい直毛タイプもきつく巻くことで夜まで弾むようなカールを維持できます。男性の短い髪も強めのパーマ風に仕上げられます。
・26mm
しっかりカールをつけてボリュームアップしたい方や、ミディアムまでの長さが相性良しです。マンネリ化しやすいショートヘアやボブもアレンジ幅が広がります。
・32mm
エアリーなふんわりカールをつけたい方、ショートからロングヘアまで幅広い長さに対応できます。うねりやすい髪質でも、クセを活かした動きのあるヘアスタイルを楽しめます。
・38mm
クセ毛風の大きなカールをつけたい方向けです。ロングヘアや毛量が多めでスタイリングに時間がかかる方も、これくらい太めを選ぶと時短で簡単です。
ヘアアイロンの使い方
1.髪をしっかり乾かす
濡れた髪はキューティクルが開いているため、そのままヘアアイロンを使うとダメージの原因になります。また、乾いた髪でアイロンを使用したほうが効果が長持ちするので、しっかり根元から髪を乾かしましょう。寝ぐせがついているときは、一度髪を濡らしてからブローして乾かすと、寝ぐせが軽減されてその後のスタイリングが楽になります。
2.ブラッシング
ブラッシングをすると毛流れが整い、ヘアアイロンが使いやすくなります。髪の毛が絡まったままアイロンを通すと、摩擦が起きて髪のダメージにつながってしまいます。ヘアアイロン前は毛先から丁寧にブラッシングしましょう。ヘアアイロン前にブラッシングのひと手間を加えると、何度も熱を入れる必要がなくなり、ダメージを軽減することが出来ます。
3.ブロッキング
ヘアアイロンは髪に均一に熱を入れることで綺麗に仕上がりやすくなります。そのため、髪をいくつかの毛束に分けてヘアアイロンを通しやすくしておきましょう。髪をいくつかの毛束に分けることをブロッキングと言います。ブロッキングすることでヘアアイロンが通しやすくなるだけでなく、内側まで均等にヘアアイロンの熱を伝えられます。また、多くの毛束に複数回熱を入れるよりも、ブロッキングをして丁寧に熱を入れるほうが効率が良く、スタイリング時間の短縮にもなるのでおすすめです。
【髪全体のブロッキング手順】
①耳を基準に上下に分けて、耳から上の髪をクリップやピンで留める。
②耳から下にある髪を右サイド・中央・左サイドの3本に分ける。
③毛量が多い人は、全体で6-10ブロックを目安に細かく分けるとアイロンをかけやすい。
4.髪を挟みながら、ゆっくり毛先まで伸ばす
ブロッキングした毛束のうち、下にかかる毛束から巻き始めます。
まずは中間部分から毛先に向けて、一度アイロンを通します。こうすることで、熱によってキューティクルが整い、髪にツヤが出やすくなります。
その後、髪の中間部分から再度熱を通しながら、コテを内側(内巻き)もしくは外側(外巻き)に回して巻き上げ、数秒間キープします。その際、コテを半回転程度で巻くのが目安です。
続いて、カールが緩まないようにコテを下方向に外し、熱が冷めるまでそのまま放置しましょう。
下の髪が終わったら、上の髪も同様に好みの巻き方で巻いていき、熱がしっかり冷めたら全体を手ぐしでほぐしていきます。
ヘアアイロンで失敗しないためのコツ
1.自分の髪質に合わせた温度で使用する
ヘアアイロンの温度設定が高すぎると、髪が傷む原因になります。ダメージヘアはスタイリングしづらいだけでなく、キープ力もいまいちです。そのため、髪に負担がかかりにくい温度に設定しましょう。適温は毛質によって変わります。アイロンの扱いに慣れていない人や、髪質が硬い人、毛量が多い人は140-160℃、髪質が柔らかい人や、髪が傷んでいる人は120-130℃が目安となります。
コテは髪に巻きつけて数秒間熱を入れるので、髪への負担を考慮してさらに20-30℃低い温度がおすすめです。
ヘアアイロンの使用に慣れていない人は、髪に当てる時間が長くなりがちなので温度設定には注意しましょう。まずは低い温度からスタートして、徐々に自分の髪質に合った温度を見つけることが理想です。
2.長時間同じ部分に当てない
思ったような仕上がりにならないからといって、同じ部分にアイロンを長時間当てるのは良くありません。髪に過度に熱を入れてしまうため、髪のダメージにつながってしまいます。
ダメージがある髪はカールが付きにくくなったり、ストレートになりにくくなるので要注意です。
カールヘアアイロンなら3-5秒以下を目安に、同じ場所に当てないように気を付けましょう。
3.一度にたくさんの髪を挟まない
ヘアアイロンに挟む毛束の量は、少ないほうが綺麗に仕上がります。毛束が多すぎると熱が伝わらない部分が出てしまい、ムラになってしまうこともあります。
取り出す毛束は5-6cm幅を目安に、髪に熱が均一に伝わる量を意識しましょう。
カールヘアアイロンの場合は、アイロンのプレート幅を目安に毛束をとります。例えば、プレート幅が32mmであれば、3cm幅程度の毛束を目安にとります。それ以上細いプレート幅は、さらに毛束の量を少なくします。
ヘアアイロンの効果を長持ちさせるコツ
せっかくヘアアイロンでスタイリングしたのに、すぐに元に戻ってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか?特に雨や湿気が多い季節は、髪が水分を吸収してアイロンの効果が失われやすいため、注意が必要です。
ヘアアイロンの効果は、下記のちょっとした工夫で長持ちさせることが出来ます。
1.熱が冷めるまで触らない
アイロンを通したあと、髪に残った熱をしっかり冷ますことでカールやストレートが長持ちします。
たくさん熱を入れたほうが綺麗にセットできるイメージを持っている方も多いかと思います。実際は、アイロンを通したあとに熱が冷めるときに形が決まるため、ヘアアイロンを使用したあとは熱が冷めるまで髪を触らないことが大切なのです。
2.キープ力のあるスタイリング剤を使う
汗や湿気でせっかくセットした髪が崩れてしまうことがあります。うねりが出やすい人は、最後の仕上げにスタイリング剤を使うのがおすすめです。
ヘアアイロン使用後は、まず前髪にキープスプレーを15cm程度の位置からかけます。かけすぎると、重たい印象になってしまうので注意が必要です。
最後に、仕上げ用のヘアオイルを髪全体につければ完成です。ヘアオイルの油分が日中の湿気から髪を守り、セットした状態から長時間崩れにくくなります。
ただし、オイルの重さで髪が潰れてしまうこともあるので、髪にボリューム感が欲しい方は、オイルではなくスプレーを使用すると良いでしょう。
3.日頃から髪のダメージに気をつける
ダメージが多い髪は、キューティクルが乱れて水分を吸収しやすい状態です。そのため、広がりやうねりが出やすくなります。
ダメージヘアはカールがつきにくい、ストレートになりにくいなど、スタイリングもしづらい悪循環です。
逆に、ダメージレスな髪は湿気に強く、スタイリングもキープしやすいというメリットがあります。まずは髪が傷まないように、ヘアアイロンの温度や使い方の基本を守って使用しましょう。
傷んだ髪を補修するアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)や、ヘアアイロンの熱から髪を守るヘアケア剤の使用もおすすめです。
日頃から髪のダメージに気をつけて、健康な髪をキープしましょう。
やっぱり何事も日頃からのケアが大事ですね(*’ω’*)
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